トランプ知らない中学生

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今日の体重は 72.4kg でした。
体脂肪率は 23.0%
最近中学2年生の数学で確率を指導しています。
すると、思わぬ問題が発生しました。
トランプを知らない・・・んです。
マークの種類が何種類あるか?数字がいくつまであるか?絵札って何?
こんな生徒がいるんです。数名・・・凄いでしょ??
他にも、「硬貨」って何?って生徒もいます。
指導時間がいくらあっても足りません(笑)
頑張ります
今日の良いお話は
今やる人は明日もやる。
今やらない人は明日もやらない
2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生の
「や・れ・ば、で・き・る」というお話です。
***
小柴先生は3歳の時お母さんを亡くします。
お父さんは軍人でした。
小学校4年の時、お父さんが満州に転勤命令が出ます。
その時、「お前は長男で跡取だから日本に残って勉強しなさい」
と一人叔父さんの家に預けられます。
旧制中学1年の時、小児麻痺にかかってしまいます。
ある朝、起きようとしたら手足が全く動かない。
芋虫みたいにごろんと寝床の上で動くしか出来ない。
幸い命は取り留めたが、ご飯もトイレも風呂も自分ではできなくなります。
あいにく、叔父さんの家のお手伝いさんは
若い20歳の娘さんだったそうで、中学1年の小柴先生にとっては、
その娘さんにトイレや風呂の世話をしてもらうことは死ぬほど惨めでした。
何とかそれから逃れたいと思い、毎日少しずつ必死に体を動かしているうちに、
少しずつ麻痺が治って、両足と左腕が少しずつ使えるようになってきます。
四つん這いになって階段を下り、トイレや風呂も何とか自分で出来るようになった。
次は、今からどうやって生きてゆくか?
やはり中学位は卒業しておかなくてはならないと考えて、
学校に通いたいと思います。が、しかし、バスは昇り降りのステップが高くて上がれません。
仕方がないので、ヒョロヒョロと2時間かかって片道4キロを歩いて通うようになります。
するとそのお陰で両足と左手は動くようになります。(右手は今もご不自由)
小児麻痺で自分一人で何とかしなければならない!
やったらできた!という話でした。
***
高校3年生の担任の先生から聞いた話ですが
受験期になりますと三者面談で保護者の方からよく聞く言葉が
「この子はやればできるんです」
だそうです。
しかし、この子の大半は、成績が上がらず、
低迷するのだそうです。
それは、本当は
「やればできる子」
ではなく
「やることができない子」
だからです。
勉強すればいい点がとれた・・・
のではなく
勉強すること自体ができなかった!
頭の良し悪しより心構えの問題という訳です。
この子はいいものを持っている!
才能がある!頭もいい!
だから、やればできる子なんです。
などと目標に向かって努力できないという点をごまかし、
認めずにいますとどんなにいいものを持っているお子さんでも
成績をあげることは出来ないということになります。
小柴先生の様に自分だけでやらなくてはいけないものを
『やること』は立派な才能であり、
それがノーベル賞につながったのだと私は思いました。
最後に小柴先生の名言から
「誰でも何かを本気でやれば、できるものだ」
「逃げ出すのは僕の趣味に合わない」
「人生は卒業後に自分からどれだけ能動的に働きかけたかで決まる。」
「今はできないけど、いつかは実らせたいと思う「卵」を
いつも3つか4つ抱いて、夢をもって生きるといい。」
「人に楽しみを伝える一番いい方法は、自分が楽しんでやることです。
そしてそれを一緒にやることが一番です。」