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中3の長文は・・・

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今日の体重は 74.3kg でした。
ヤバい・・・本当にヤバい
今日は中3の授業でした。
今年度からテキストを変更しています。
その狙いは英語の長文に取り組みたくてテキストを変更しました。
今日はその長文の日・・・
半数の生徒さんが出来ていませんでした・・・
なんとも情けない・・・
と言うわけで、今日は長文を、個別で確認。個別で指導。個別で説教。
個別でさせていただきました。
キチンとしてない生徒さんは半泣きでした(笑)
今日の良いお話は
家をきれいにする。約束を守る。お礼の手紙を書く。
そういう基本をきっちり続けることが、
自分の型の基本をつくってくれたと思っています。
(笑福亭鶴瓶)
「祖母との最後の約束事」
****
小学生の頃のある日、
祖母と一緒に近くの神社の草むしりをしていると、
ラジコンカーが砂利道を走っていった。
祖母は、
「一伸もああいうのほしいのか?」
と聞いた。私は、
「うん」
とうなずいた。
「じゃあ、十歳になったら、
大きくなったご褒美に買ってあげるからな。
それまで待ってろな」
と言った。
私がしばしば物欲しそうに見ていたのに気づいていたのだろう。
祖母は十歳の誕生日にラジコンを買ってくれる約束をして、
私のほうは十歳まで我慢するというだけの簡単な約束をした。
私は十歳になる半年も前から玩具屋を回り、
親や友達にも自慢してずっと楽しみにしていた。
そしてあの日は店へ一緒に見てもらいに行った。
私は見当をつけていたものを持ってきて、
どうせ後で買うなら今買ったって同じだよとしつこくねだった。
しかし祖母は
「十歳になったらって言ったべ。
約束を守ったほうがずっと後まで気持ちがいいんだよ」
と言った。
私にはただおもしろくないだけだった。
別れ際、度々振り返る私に祖母が
いつまでも立ち尽くして手を振っていたのが思い出される。
それから少し経って、約束が果たされないままに、
祖母が死んだことを学校で突然告げられた。
やさしく迎えてくれるはずの祖母の家の中には知らない人たちが物々しく動いてお
り、
祖母がひっそりと横たわっているのを見てから、
私は涙すら流せないまましばらく何も手につかなかった。
そんな中で十歳の誕生日を迎えたのだった。
親からプレゼントをもらったものの、
やはり心の底から喜ぶということはできなかった。
しかしその後、風呂敷に包まれたままゆっくり渡されたもう一つのものに胸を突かれ
た。
何となくわかってどきどきしながら結び目を解くと、
祖母の家の懐かしい匂いが立ち、いつのまにか忘れていた約束のラジコンが現れた。
祖母の家から出てきたとのことだった。
祖母は死を予感していたのかとふしぎな想像をしてみたこともあったが、
ただあの時私が選んだラジコンを、
売り切れてなくならないように買っておいてくれたのだろう。
ファミコンがすぐに売り切れてしまう時代だったから心配してくれたのかもしれな
い。
私は、私を喜ばせようと一人で黙ってラジコンを買いに行くいかにも祖母らしい姿を
思い浮かべた。
いろいろな思い出が膨らんでいってつかえていた涙がわっとあふれ出た。
母親が心配したくらいだった。
だが私は本当に嬉しかった。
最後の涙を拭いながら祖母の気持ちのこもったラジコンを動かしたとき、
ようやくその死を明るく受け入れることができたと思う。
「約束を守ったほうがずっと後まで気持ちがいいんだよ」
と言った祖母の言葉の意味が、思わぬことに、
より豊かな広がりをもって確かなものとなった。
便利なものはたくさんあるが、
大切なものはこうして生まれていくのだろう。
それからあっという間に三倍の年を取り、
私は半人前のまま三十歳になってしまったが、
時折ラジコンをいじりながら、
成長を祝ってくれた祖母に恥ずかしくないように
生きているかとこの最後の約束を思い出すのだ。
***
このエッセイは、幸田 一伸さんという方が
書かれたもので、一部を省略して
勝手にご紹介させていただきました。
世にいう成功者というのは、
結局のところ『自分との約束を守った人』です。
自分で決めた目標は必ず達成する。
と約束をして、それを守るから成功する。
あたり前のことですがそれがなかなかできない・・・
そんな一番大切で重要なことを
おばあちゃんは教えてくれたんですね!
「十歳になったらって言ったべ。
約束を守ったほうがずっと後まで気持ちがいいんだよ」
「約束を守ったほうがずっと後まで気持ちがいいんだよ」
幸田さんは、今何歳になっていらっしゃるかわかりませんが
おばあちゃんのこの言葉を大切にし、
素敵な人生をおくっていらっしゃる姿が
なんとなく浮かんできます。